2013年01月14日

死神を食べた少女[上・下] / 七沢またり



死神を食べた少女[上・下] / 七沢またり / エンターブレイン

同タイトルのネット小説の書籍化作品です。書籍化にあたって加筆が行われていますが、ストーリーや雰囲気は全く変わっていません。
死神を食べた少女(ネット小説)

自分を殺そうとしていた解放軍兵士の背後に死神を見た少女シェラ。空腹のあまり死神に食らいついたシェラは生き延び、やがて解放軍と敵対する王国軍に入隊します。シェラは、その身体には不釣り合いな大鎌を巧みに操り、解放軍の将兵を刈り取るように倒していきます。彼女の目的は、美味しい食べ物にありつくため、そして食べ物を奪った解放軍を皆殺しにするため……。

最初から主人公はほぼ最強で、シェラが率いる部隊は死神と呼ばれるようになります。また、彼女の戦い方は残虐で容赦なく、毎回血塗れです。そして彼女はずっと何か食べています。しかし、戦争の行方は敵対する解放軍が優勢で、王国軍は次第に敗走を重ねるようになっていきます。そんな中をシェラは自らの目的のために戦い続けます。

先にネット版を全部読んでいたのですが、書籍版も一気に読了しました。去年出た本の中では一番面白かったです。まさに「お腹いっぱい」の一作でした。
posted by まつもとかなめ at 16:22| 小説

2012年12月09日

金星特急 7 / 嬉野君



金星特急 7 / 嬉野君 / 新書館ウィングス文庫

シリーズ本編最終巻。「小説ウィングス」誌掲載分に大幅加筆されています。グラナダの地に停車する金星特急に乗り込むための攻防、金星特急の車内での花婿候補たちの対話、そして最終目的地で明かされる「金星」の真実、と怒濤の展開でした。掲載誌が手元になくきっちりと比較したわけではありませんが、加筆では描写が細やかになった上に、周辺登場人物のちょっとしたエピソードもいろいろ追加されているようです。前にも書きましたが、お腹いっぱいで大満足の最終巻でした。このシリーズも、最初からじっくり読み返したいところです。ちなみに私のお気に入りは鎖様です。

なお、この後には、番外編と画集の刊行が予定されているようです。楽しみ。
posted by まつもとかなめ at 22:46| 小説

2012年12月07日

我が呼ぶ声を聞いて 幻獣降臨譚 / 本宮ことは



我が呼ぶ声を聞いて 幻獣降臨譚 / 本宮ことは / 講談社X文庫ホワイトハート

1年半ほど前から発売予定に載っては消えを何度も何度も何度も何度も繰り返し、そのうち発売予定に載らなくなって「もう出ないかな……」と思っていたら、いきなり出ましたシリーズ最終巻。黒幕はやはりあの人でした。そして、相思相愛となったアリアとシェナンの最後のひと仕事(というには遠大な事業ですが)です。

シリーズ通してみれば少女アリアの成長記という感じでしょうか。村娘が幻獣と契約し、世界を回っていろんな出会いと経験を経て成長し、最後に一つの決断を下す……そんな話です。

話の前半とかかなり忘れてるところがあるので、最初からじっくり読み返そうかと思っています。あと、その後が気になる登場人物がたくさんいるので、短編集とか出して欲しいところです。
posted by まつもとかなめ at 22:53| 小説