2012年12月03日

幽霊伯爵の花嫁 ―彷徨う少女と踊る髑髏の秘密― / 宮野美嘉



幽霊伯爵の花嫁 ―彷徨う少女と踊る髑髏の秘密― / 宮野美嘉 / 小学館ルルル文庫

「墓守」であり「幽霊伯爵」と呼ばれるジェイクの元に嫁ぎ、新婚生活を満喫中の最強美少女サアラの物語第6巻。ジェイクか仕事の礼としてもらってきた織物で、服を仕立てることにしたサアラ。ところが、ユマという仕立屋の名前を耳にしたとたん、コルドン伯爵家の人々は何かぎこちない雰囲気に。さらに(今回もツンデレの)アシェリーゼも何かを知っている様子。そんな反応をものともせず、サアラはユマに仕立てを依頼しますが、その帰り道、馬車の中に幽霊の少女が飛び込んできたのでした。

ジェイクを父と呼ぶ幽霊の少女に対して母親宣言をしたサアラ。さらに彼女は何やら隠し事をしているジェイクを差し置いて、幽霊の少女の秘密を暴くために動き始めます。そしてサアラは、コルドン伯爵家の人々が口をつぐんでいた過去のある出来事を知ることに……。

サアラ、ジェイク、エリオス、アシェリーゼ、ユマと、登場人物の過去がいろいろ明らかになった一冊でした。なお、このシリーズは次巻で完結予定です。
posted by まつもとかなめ at 20:40| 小説

2012年11月22日

呪われ王子と森の魔女 / 深月織



呪われ王子と森の魔女 / 深月織 / 一迅社文庫アイリス

ハクビの森に暮らす魔術使いの少女ナリアは、母の名を継ぎ「白魔女」と皆に呼ばれているものの、実力不足に悩んでいました。そんなナリアの元を、迫力のある美女エリスが訪れます。エリスは「宵闇」とも呼ばれる天災並みの魔術師に呪いをかけられ、美女の身体に変えられた王子だったのです。実力不足を自覚するナリアでしたが、彼女はエリスの依頼を受け、呪いを解くために奔走を始めたのでした。

「美女」エリスが、冒頭からいきなり被っていた猫が剥がれて口が悪くてがさつで、ナリアの夢を壊してしまいました。また、ナリスは「宵闇」のことを知っているようで、呪いを解くための比較的簡単な方法に気づきます(呪いを解くおなじみのアレ)。しかし、ナリスはその方法を取ることができず、呪いを解析するという正攻法で奮闘するのでした。ちなみに表紙とカバー折り返しのイラストにある種のネタバレがあるので注意。クライマックスシーンはある意味倒錯的かも……(気に入ってます)。
posted by まつもとかなめ at 21:45| 小説

2012年11月20日

海の娘が生まれるところ / 山本瑤



海の娘が生まれるところ / 山本瑤 / 集英社コバルト文庫

由緒ある家系に生まれた少女・藤原蒼子。いたって普通の高校生だった彼女はある日、幼い弟を事故で失います。そして弟を溺愛していた母に拒絶された蒼子の体には、ある異変が起こり、「神頼みをしてはいけない」との祖母の言葉が蘇ります。それでも弟を取り戻すことを願った蒼子のもとに、謎めいた青年が訪れ、彼女は「根の国」へと足を踏み入れたのでした。謎の青年ハチを案内人に、時折現れて何やら絡んでくる男・紫鬼を相手にしながらの蒼子の旅。この旅の間に、彼女は自らの心と向き合うことになります。

淡く静かに時が流れていくような雰囲気の話でした。恋愛描写はありますがかなり薄め。イラストは話によくあってます(私はナルタキが好き)。この世界の話をもっと読んでみたいです。
posted by まつもとかなめ at 22:55| 小説